文字列どうしを「+」で足すとくっつくよ
みなさん、こんにちは!
アメリカには17年間地中でのんびり過ごしたあと、数週間だけ活動して生涯を終えるセミがいるそうですよ。
その名もそのままジュウシチネンゼミ。僕の来世をこれに決めたところです、よろしくお願いします。
さて今日は「はじめてのPython入門」の第8回目です。
おさらい
前回の「第7回 変数に数値を入れて使ってみる」では 変数に数値を入れて、それを表示したり計算したりしてみましたね。
hensu = 1
print(hensu)
hensu = hensu + 1
print(hensu)
そしてPythonでの「=」は右のものを左に入れる、というお話もしました。
今回は変数に文字列を入れて使ってみたいと思います。
「IDLE」を起動して準備してください。
IDLEの準備
「File」メニューの「New File」で新しいプログラム入力画面を開き、
開かれた画面の「File」メニューの「Save」で作成するプログラムのファイル名と、保存する場所を指定すれば準備完了です!
変数に値を入れる
ではさっそく文字列型の変数を使ってみましょう!
下のようなプログラムを書いてみてください。
hensu = "文字列だよ"
print(hensu)
ここまでは前回の数値を変数に入れたときとほぼ同じですね。
ただ数値のときとはひとつ違うところがあります。
それは変数に値を入れるときに、その値が「"」ではさまれているところですね。
ダブルクォーテーション
この「"」、呼び名はダブルクォーテーションといいます。
ではこの「"(ダブルクォーテーション)」、いったい何者なのでしょう?
実はこれ、英語で文章を書くときにも使われるもので、 日本語でのカギカッコに近い役割を持つものです。下の英語の例文を見てみてください。
"Your pen is mine and my pen is mine." he said.
(日本語訳)「お前のペンは俺のもの、俺のペンは俺のもの。」と彼は言った。
彼が言ったセリフがが「"」で囲まれていますね。 日本語訳と見比べてみると、カギかっこと同じような役割をしていることがわかると思います。
ですので、プログラム中で
"文字列だよ"
と書かれているのは英語を使う人にとって、感覚的には
「文字列だよ」
と書かれている感覚に近い、ということですね。
なぜ文字列は囲む必要があるの?
ではなぜそのように「"」で囲んで書かなければいけないのでしょう。
理由はとても簡単です。もしも「"」使わないで
hensu = 文字列だよ;
と書いたとしたら、どうなるでしょう?
実はこれ、「文字列だよ」も変数であるとみなされます。 どういうことかと言うと、
文字列だよ = 100
print(文字列だよ)
さきほどの「=」の右側に「"」無しで書いたものもちゃんと動きます。
文字列だよ = 100
hensu = 文字列だよ
print(hensu)
なので「これは変数ではなくて文字列なんですよ」って表すために、 そのために「"」で囲むわけです。
文字列だよ = 100
hensu = "文字列だよ"
print(hensu)
文字列を足してみる
それでは最後に、数値のときにやってみたように、 文字列に「+」演算子を使った場合にどうなるか見てみましょう。
下のようなプログラムを書いて実行してみてください。
hensu1 = "文字列だよ"
hensu2 = hensu1 + "追加するよ"
print(hensu2)
文字列に「+」演算子を使うと、文字列がうしろにくっつけられるのですね。
もちろん数値を入れた変数のときと同じように、「=」の右側に自分自身を使うこともできます。
hensu = "文字列だよ"
print(hensu)
hensu = hensu + "追加するよ"
print(hensu)
hensu = hensu + "どんどん追加するよ"
print(hensu)
このようにすると、自分自身のうしろに文字列をどんどん追加していっちゃうことだってできますね。
今回はここまでです!
文字列を入れた変数のつかいかた、「"」の意味、いかがでしたか?
次回は「関数」というものについてお話をしてみたいと思います。
次回へ続く